白檀材 明王身丈12cm 童子身丈11cm 2009年作
沈香(8kg)を火炎光背に見立てた不動明王です。不動明王の従者(眷属)としてのもっとも一般的なのが矜羯羅(こんがら)童子(向かって右側)と制?迦(せいたか)童子の二童子です。小像なので頭部の割合は大きくしていますが高野山不動堂の童子像の摸刻として制作しました。 矜羯羅童子は合掌した手に独鈷杵をもち、小心者で従順な性格とされています。制?迦童子はいかりの心で満ち悪性とされ、イタズラ小僧的に表現されることが多いのですが本像は正反対に凛々しく理知的に表現されています。