白檀材 身丈6cm 2008年作
房総半島安房国(あわのくに)に1222年漁夫の子として生まれた日蓮宗の開祖日蓮は、16歳で出家。仏教界に多くの宗派が林立していることに疑問を抱き、鎌倉、京都、比叡山、高野山の諸寺を訪ね歩きました。そして「法華経」こそが最高の経典であり真の仏教であると確信。阿弥陀仏や大日如来などを本尊とする他宗派を批判し多くの迫害を受け、61歳の波乱の生涯を閉じましたが、自分のことより他の人を心配する心くばりの日蓮は、人の心を引きつける僧侶であったに違いないでしょう。