白檀材 総高14cm 2004年作
畢哩孕迦(ひりようか)は鬼子母神(訶梨帝母)の一番下の子供です。鬼子母神は美しいインドの女神で、500人(1000人とも)の子供がおり、人間の子供を奪って食べてしまう鬼神でしたが、お釈迦さまが彼女が可愛がっている末子の畢哩孕迦を隠して、子を失う母の悲しみを諭し、これより鬼子母神は仏教に帰依して子供の守り神となりました。 お釈迦さまに諭されるまで鬼子母神にとって人間の子供を食べるのは、小鳥が昆虫を食べて子供を育てるのと同じ行為でした。