白檀材 総高35cm 1994年作
観音菩薩は地蔵菩薩と並び日本の多くの仏像彫刻の中で最も親しまれてきた尊像です。 観音菩薩は救うべき相手によって三十三身に姿を変えるとされており、すべての観音像の根本の像が聖観音です。 菩薩は悟り(菩提)を求めるもの(薩?)という意味であり、本来如来になる資格は十分にあるのですが、すべての衆生が悟りを開くまで、菩薩に変身して人々の救済に専念していると考えることが出来ます。また、菩薩は仏教の真髄「慈悲」のうち「悲」を表現しており、お母さんのように何を言っても聞いてくれる優しさがあります。